4人くらいに見せたいブログ

ぼくのこと好きな人ってだいたい4人くらい

今、ここにいない人について(勝手にコンクールカウントダウン)

ブラアカには、本番直前になると、指名された人が練習後に士気を高めるためのスピーチを務める「カウントダウン」なる風習があります。コンクール直前を迎えるにあたって、今回は各パートの演奏リーダーが指名されているため、ぼくにスピーチの義務はありませんが、気が向いたので勝手に書いてみます(口語体なのはそのためです)。

 

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ティンパニパート演奏リーダーの準・非りあるるです(笑)。管のみんなからも何人か声を掛けてもらったんですが、今回のティンパニはかなり目立ちますね。

まだまだ下手っぴなところも残っていますけど、とりあえず「ぼくの音が無いと気になる」くらいには、バンドの中で重要なプレイヤーになれているみたいで、本当に、なんというか、足を引っ張らないことだけをビクビク考えながら合奏に乗っていた2年前のコンクールと、今の自分の姿を比べてみると、とにかく長い時間が経ったんだなあと感じます。結構あっという間なんだけどね…

 

コンクール予選に向けた練習も大詰めで、もうひと頑張りする気力が続かない!っていう人もいるんじゃないかなと思います。そういうときには、このC棟の外側にいる人、今この場所にいない人のことを考えてみてください。

 

ぼくらがこうやって練習してる今、ブラアカ1年生で初心者の人って何してるんですかね?2年生で、悩みに悩んでコンクールを降りることにした人、それから3年生で、この夏はサークルなんかやってる暇ない!っていう人もいますよね。そういう人だと音楽のことすら考える余裕ないかもしれないね。

 

そういう人たち、この建物で練習してない人たちと、自分が今やってる練習は関係ないんじゃないか?って、ついつい思ってしまいがちなんだけど、決してそんなことはないはずですよね。駒場祭とか定期演奏会になったら、たぶんみんな帰ってきて、また同じ音楽をつくる仲間になるわけです。で、そのときに「しばらく会わないうちにめっちゃ上達したな」とか、「先輩かっこいいな、サシ練お願いしたいな」とか、そういうふうに思ってもらえるようになるために、今の練習があるんだ!って考えたら、けっこう楽しくなるんじゃないかなと。

 

別にブラアカに限った話ではないです。

ぼくは某予備校のバイトで模試運営のリーダーをやってるんですけど、今週土日は東大オープンがあるんです。第1回東大即応オープンが。ぼくらのコンクール本番中、模擬試験の教室で問題を解いてる人、「数学0完だわ~!」とか慌ててる人だって、自分に全く関係ないとは言い切れませんよね。

晴れてその人が東大に入学して、たまたま新歓のイカした看板を見て新歓演奏会に来て、流れでブラアカとかいう団体に入ることになったら、そのとき、この夏コンクールの練習を頑張ったあなたは、やっぱりそのぶんだけ「頼もしい、かっこいい先輩」に見えるわけですよね。そういう未来を実現するために、今の頑張りがあるんじゃないかってことですね。

 

なんというか、わかりにくいことを言いますけど…こんな感じで、より素敵な未来を引き寄せるために、一人ひとりが自分なりに決めた分野で努力を積み重ねて、新しい出逢いを生み出すみたいな、そういう地道なプロセスこそが人生なんじゃないかな?ってぼくは思ってます。

逆に言えば、コンクール乗ってない人だって受験生だって彼らなりの努力をしてるはずなんですよ。だから、彼らが別の分野で頑張ってるぶん、自分もコンクールもうちょっと頑張るぞとか、そういうモチベーションの高めかたもあるよなって思ったりします。

 

同じ建物にこもって練習ばっかりやってると、どうしても本番のことだけとか、楽譜にある1個1個のパッセージだけとか、考えの視野が狭くなりがちなんで、あえてかなり視野の広い、壮大な話をしてみました。

 

そんなわけで、ぼく個人は「宇宙のために」ティンパニをやろうと思ってます(笑)。

あともうちょいだけ楽しく頑張りましょう。ありがとうございました。