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4人くらいに見せたいブログ

ぼくのこと好きな人ってだいたい4人くらい

やめるのやめた(近況報告)

ぼくのTwitterアプリには、昨年3月に書いたツイート下書きがずっと眠っています。

まもなくSセメスターが始まり、新2年生は進振りについて検討を始める時期ですが、ぼく自身も身の振りかたについて色々と考えた結果、勝手ながら来年3月をもって東京大学を中退することにしました。

これまで色々な方にお世話になりましたが、中でも東京大学ブラスアカデミーの皆さんに対しては、最も充実するであろう3年目をご一緒できないことをたいへん心苦しく思います。来年2月の定期演奏会まで、来る一つ一つの本番をできるだけ楽しくやりきること、それこそがわたしの悲願です。

「中退」というオプションについて考え始めたのは、ちょうど1年前のこの時期。ざっくりと言えば向学心が湧かなかったため、どこへ進学する気にもなれず、平成29年度進学選択は「不志望」で見送りました(だから降年したけど、未だにものぐさで学生証を交換してない)(中退するつもりだとそうなる)。

そもそもこのブログを作ったのも、中退についてできるだけひっそりとお知らせすることが目的でした。ぼくの身の上(←おもしろくない)についてTwitterで拡散したいとは全く思わなかったので。

 

しかし「なぜ辞めるのか?」という重要な自問に、ぼくはずっと答えを出せずにいました。漫然と「たぶんぼくは学問に向いてないし、就職したほうがお金稼げるし、大学辞めたほうがいいだろうな」というふうに考えるだけで、最後のアクセルを踏めないまま、時間だけが過ぎていきました。

この件について、生半可な気持ちでは話せない(ましてTwitterになんて流せない)!と感じて、これまで進路についての話題では万人に対し黙秘を貫いてきました。まさかそのまま進振りシーズンから半年も経ってしまうとは思いもしませんでしたが…

 

辞めるつもりで過ごしたこの1年間。ほんの少し優(@前期教養)を稼いだことを除けば、学問的な研鑽はほとんど積めていませんが、ぼくの身辺には主に2つの変化がありました。

 

1つ目、初めて「教育関係でないアルバイト」を始めたこと。

「この世の中には本当に色々な仕事があって、色々な人材が求められている」という当然の事実に改めて気づかされました。たとえばコンビニに置かれた商品一つとっても、その中には「生産者」「卸売業者」「販売者」というような、多種多様な仕事が介在します。このことは、「このまま好き勝手に学生を続けていたら、自分のことを必要としてくれる場所がなくなってしまうのではないか?」という不安を抱きながら暮らしていたぼくに、大きな安心感を与えてくれるものでした。

バイト先の人々は必ずしも学歴を積んでいるわけではないけれど、本当に楽しく魅力的です。学歴フィルターなんて何のためにあるんだ?と思ってしまうほど良い職場。仮に就活に(見かけ上)失敗したとしても、自分の資質を活かして楽しく働くことはきっとできるだろう…と、将来に少し希望が見えた気がしました。

 

2つ目、以前にも増してサークルに熱中したこと。

ドラムをはじめとする打楽器の練習量が増え、演奏に対しより深い思い入れを抱くようになったということもありますが、特に駒場祭以降、勉学やバイトを含め、サークルのみんなが多方面に頑張る姿を間近に見たことで得られる刺激は、非常に大きなものでした。

特に現・正指揮と副指揮の努力家ぶりには頭が下がります。もちろんアマチュア指揮者・プレイヤー(ついでに学生)としての彼らの円熟期はこれからでしょうが、できることならこれからも、彼らの活躍をできるだけ近くで眺めていたいという気持ちが強くなりました。

 

「来年度以降も学生を続ける」という、一見すると当たり前な結論へと心変わりしたのは、本当に最近になってからです。来年度の演奏会で扱う曲の練習にも身が入るようになりました。そして、「どこの学部に進学しようか」という、東大生としてありきたりすぎる悩みが、1年の周回遅れでぼくの所にもやってきました。

 

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大学を辞めないのは非常に簡単ですが(退学手続きをしなければいいだけ)、今後もぼくの学生生活は、毎年「辞める」「辞めない」のコイントスを強いられるような、あやういバランスの下に置かれ続けることでしょう。ぼくの実家はまるで太くないため、早稲田時代から学費は全額自己負担。今後万が一家計が立ち行かなくなることがあれば、たのしい学生生活を放棄してすぐ働きに出るつもりです。

また、自分の適性に合った進学ができるかどうかも本当に重要です。ぼくにとってレポート・論文を計画的に作成することは極めてストレスフルな作業であり(普通の文章ならスラスラ書けるのでより一層辛い)、人文系の研究を継続できるか?と考えると、分野によっては非常に怪しいところがあります。真面目なことを考えるのは苦手な性分ですが、楽しく学ぶため、そしてしっかりと卒業するため、最善の選択をする必要があります。

 

――「東大の人って難しいことばっか言うけど、ちゃんと聞いてると面白いから楽しそうだなって。俺は絶対入れないけど」

件のバイトを始めた頃の、先輩(いわゆる""Fラン大学""出身)からの言葉です。必ずしも肯定的な意味ではないかもしれませんが、東大生の個性・魅力を端的に捉えていると思います。「自分が学生(東大生)であるうちにできることは何なのか」と日々真摯に考えることが、残りの時間をかけがえのないものとするために不可欠なのだと実感しています。

あと何年学生を続けられるかは分からないけれど、ぼくに興味を持ってくれるあなたと過ごす時間こそが、ぼくがこの暮らしを続ける最大のモチベーションです。とことん楽しくやりましょう。